改めて、人事評価制度の “真なる目的” を考える。
なぜ今「人事評価制度」を見直すのか?
弊社には日々、人事評価制度の設計・運用・改定をしたい
経営者や管理職の方から以下のようなお悩みが寄せられます。
- 「従業員から出ている不平不満を解消したいから」
- 「今は私の主観で評価を決めてしまっているから」
- 「どうすれば報酬が上がるのか明確にしたいから」
- 「成果や貢献度に応じた公平な評価をしたいから」
「では、それらを解消できたらどうなりますか?」と、続けて質問をすると、
「従業員の意欲やモチベーションが上がると思う」
「では、それらを解消できたらどうなりますか?」
と、さらに質問をすると、
「従業員の生産性や、事業の効率が上がると思う」
「その結果、提供価値や売上利益が上がると思う」
「では、それらを解消できたらどうなりますか?」
と、最後の質問をすると、
「・・・」
「さらに、リピート売上や利益が上がる・・・?」
という回答が多かったりします。
ちなみにですが、皆さんはどんな目的で人事評価制度を運用していますか?
皆さんの中に、明確かつブレない、“答え”はありますか?
人事評価制度の真なる目的とは何かー。
戦略や戦術を仕組みとして現場に接続すること?
事業成長率や推進力、目標達成率を高めるため?
業績や売上や利益を上げる仕組みづくりのため?
これらももちろん重要な目的ではありますが、
真なる目的とは、これらのさらに先にあるものであり、
それは、
「事業や組織の目的(使命やパーパス)を果たすため」
これこそが、真なる目的であると私は考えます。
弊社であれば、
「働く人に熱量を。そして、日本に成長を。」
というパーパスを掲げているため、
「評価の適正化」「本物の組織づくり」に弊社が寄与することで
ビジネスパーソンが本来持っている熱量を点し、最大化させる。
その目的を果たすために、弊社でも人事評価制度を運用しています。
これは他社でも全く同じで、例えば、ライザップ社であれば、
「人は変われる。」を証明する。
というパーパスをしっかりと体現していくために、
ライザップトレーナーを始めとする全従業員に対して
人事評価制度を設計〜運用しています。
だからこそ、経営者の中にある “特有の使命” をまず明確にした上で、
それを、経営理念として適切な言葉で言語化していくことが
とてもとても重要になります。
ですので、真なる目的が無く、仕組みや手段を設計・運用しても、
それは本質的な解ではなく、本物の組織づくりも実現しません。
弊社では、人事評価制度の目的を、
- 組織と個人の相互成長を見出すため
- 利益を公平に分配するため
- 事業や組織の目的を体現するため
とお伝えしていますが、①+②=③という構造となりますので、
ぜひ、皆さんも今一度、この構造を理解していただき、
本質的な組織づくりや仕組みづくりをお願いいたします。
改めて、人事評価制度の真なる目的とは何か?
それは、「自社特有の使命を果たすため」です。