• アパレル

小川峰株式会社

OGS独自の自走化トレーニングを受けた結果、 あえて評価制度を導入しない組織変革を決断

小川峰株式会社 代表 小川 真弘様 x OGSコンサルタント 白水

浅草で昭和29年に創業された老舗のアパレル企業である小川峰株式会社様。OGS独自のコンサルティングを受けた結果、まさかの「評価制度導入」を見送り。なぜ、小川社長はそのご決断に至られたのか、その真相に迫ります。

新型コロナをきっかけに、一律で給料をあげるのは難しいと感じた

小川様:
まず、僕の大切な考えとして、給料は、従業員の「生活の糧」であり非常に大切なもの、それを人事評価によって上下させるのはどうなのか?という疑問がありました。これまで小川峰は売上が順調に伸びていて、従業員みんなの給料を一律に上げていました。

しかし、2020年の新型コロナがあり、それまでのように業績が伸びなくなり、給料を一律にというのが難しくなった。すると、従業員の一部から、この先の生活はどうなるのかという不安が伝わってきたんです。

白水:
新型コロナが、給与の仕組みを考えるきっかけになったんですね。

小川様:
そうですね。給料を決めるにも頑張っている人を、きちんと評価するように改めるべきだと感じました。

OGSさんからは「このやり方が正解」という押し付けを感じなかった

白水:
そこで、人事評価制度を自社に導入すべく、情報収集を始められたんですよね。
色々な企業様の中からOGSコンサルティング(以下、OGS)を選んでいただいた理由を教えてください。

小川様:
そうですね。他社さんのセミナーにも参加して、いろいろと質問してみたんです。
すると、「このやり方が正解だ」という感じで、いかにそのやり方が正しいのか理論武装された返答を貰うことが多く。

一方、OGSさんの場合は、まず「問い」があって考える時間をくれるじゃないですか。
それで、気づきを得られたり、思考を整理したりできるので、このアプローチ方法なら、僕が求めている人事評価制度を創っていけるというイメージが沸きました。

白水:
確かに、OGSは正解がある!というより、どの施策でもメリットとデメリットを必ずお伝えした上で、お客様と一緒に、最適な評価制度を創りあげるというのが近いですね!

小川様:
最終的に、小川峰は人事評価制度を取り入れなかったじゃないですか。
その決断ができたのも、OGSさんが正解の押し付けではなく、僕たちのカルチャーを尊重してくれたからかな。

自走化トレーニングで構造が理解できたから、自社にあった仕組み創りができた

白水:
実際に、OGSの支援を受けて御社で起きた変化を教えて貰えますか?

小川様:
自走化トレーニングの中で、気になっていた会社のKGI(Key Goal Indicator :重要目標達成指標)と個人のKPI(Key Performance Indicator:重要達成度指標)が一連に接続されたKGIツリーを導入しました。

<KGIツリーのイメージ図>
※小川峰様のKGIツリーは事業全体を網羅しており、KPI・KDIの数値も決められている。

小川様:
これを導入することで、事業課題や従業員1人ひとりの役割が明確になりました。

僕は、経営者の仕事はKGIを決めて、KSF(Key Success Factor:重要成功要因)に分解して、それを従業員の役割として落とし込むことだと思っています。

仮に従業員が一生懸命、その役割を果たしたにも関わらず業績が上がらなかった場合は、経営者の僕が間違った役割設定をしてしまったということです。

白水:
従業員様の目標達成と、基本給を連動させなかったのはそういう背景があったんですね。

小川様:
それと、冒頭にお伝えした通り従業員にとって給与は大切なものなので、評価によって基本給が決まるのは、小川峰のカルチャーとマッチしなかったのもありますね。

また、従業員のKPIの達成も定量評価ではなく、定性評価でやっています。
その内容も「こういう変化を起こして欲しい」という具合にしているし、給与とも連動させていません。

白水:
他社様の人事評価制度では、従業員の評価が給料に反映されるのが一般的かと思います。
御社の場合は、評価を給与に反映させていませんが、組織にどのような影響が見られましたか?

小川様:
従業員は自分のKGIを達成すべく、KSFはなんだろうって考えて、今までは感覚的にやっていた業務がロジカルに行われるようにもなってきた。

また、従業員間でお互いのKGIを達成するにはどうすれば良いのか?という「協働」が生まれ始めましたね。

チーム内での連携は取れているので、今後は、他チームとの「協働」を目指して行ける気がしています。

白水:
みなさんの行動が良い方向に向かっているということですね!
今後の展望なども伺えますでしょうか?

小川様:
まずはKGIツリーの達成度で評価をしていき、会社が大事にしている「考道」と「共同の精神」も評価につなげていきたいと考えています。そして、これらの評価を賞与に反映するかも検討中です。

このように自社にあった仕組み創りができているのは、OGSさんの自走化トレーニングで構造を理解し、どんな仕組みにも必ずメリット・デメリットがあるという両側面を学べたのが大きいですね。
デメリットを知らなければ、定量評価をとりあえず導入してしまった可能性もありますし。

白水:
OGSの自走化トレーニングを受けたからこそ、他社様とは違った制度が実現できたと思います。
今後も、より御社らしい仕組み創りに寄与できるよう精一杯サポートさせてください!

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法人名・店舗名
小川峰株式会社
所在地
東京都台東区元浅草4-1-15
代表者
小川 真弘
事業内容
テキスタイル企画・アパレル企画・デザイン・製造・卸
公式サイト
https://ogawamine.co.jp

編集後記

人事評価制度の構造を理解をした上で、あえて給与と評価を連動させない決断をされたのは驚きでした。
一方で、十人十色というように、企業の数だけ企業の文化があり、決まった型に無理やり当て込んでしまうと独自のカルチャーが崩壊してしまうケースも多々あります。小川峰様は評価と給与を連動させないという決断をされましたが、これは小川峰様にとっての最適解だと思います。組織マネジメントに一つの答えはない、ということを痛感しました。
  • 評価制度の導入をせず組織変革を推進

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    OGS独自の自走化トレーニングを受けた結果、 あえて評価制度を導入しない組織変革を決断

    小川峰株式会社

    業種
    テキスタイル企画・アパレル企画・デザイン・製造・卸
    従業員数
    20-50名
  • もう、優秀なスタッフを離職させない

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    突きつけられた課題に正面から向き合い続けた結果、組織が自走をはじめた。

    オギハラ食品株式会社

    業種
    元祖三池ごまたかな、明太子高菜、高菜油炒め 業務用高菜製品、業務用OEM製品
    従業員数
    50-100名
  • 「個」の当事者意識を高める

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    役割と責任を与え、主体性のあるスタッフを育てるために。 事業成長を実現させる公平な評価制度づくりを実践。

    三木歯科・小児歯科

    業種
    歯科医師
    従業員数
    20名未満
  • 従業員と一緒に会社を創っていく

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    組織全体が同じベクトルへと向かっていくために、 評価や待遇に対する不安を減らす。

    森康株式会社

    業種
    建設機械部品のASS'Y、製造販売 / 各種産業機械の組付け部品、ASS'Y品の製造販売 / 工作機械の販売
    従業員数
    50-100名
  • 第2創業期の組織変革に徹底伴走

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    自走化トレーニングで組織創りと人財育成の2軸を実現し、 グッドではなく、グレートな会社を目指す。

    株式会社Red Bear

    業種
    レコードブック事業(リハビリ型デイサービス/自立支援サービス) スタジオレッド事業(シルバーフィットネス/自立継続サービス) webメディア事業(地域社会での活躍を促進/自立貢献サービス)
    従業員数
    50-100名
  • 経営の根幹となる管理職育成の基軸が完成

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    階層別でどのような教育をすれば良いのか、 明確な指標・基準が生まれたのは組織にとって大きな財産。

    イオンタウン株式会社

    業種
    ショッピングセンターの開発と運営
    従業員数
    500名以上

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